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「息もできない」を観ましたよ
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すこぶる評判のいい韓国映画「息もできない」を観ましたよ。

家庭環境に恵まれないチンピラと女子高生と出会う、という他愛のないプロットながら、冒頭からラストカットまで首根っこを掴まれてグイグイ揺さぶられ続けるような傑作で、これは評判がいいのも当たり前だなあと思いました。

その大きな要因は韓国映画の十八番である感情表現なわけですが、主人公のチンピラは誰かれ構わず暴力を振るうし、口を開けば「クソバカ」「クソアマ」とかクソ汚い言葉しか使わない。一方の女子高生も人と距離をとってなかなか本心を見せないしで、二人の間には映画らしい会話が存在しない。会話が存在しないのにどこかで繋がっていて、それが大事なものとして育まれていく過程が見ていてたまらない気持ちになる。

画面にしても常にどこか閉塞感や孤独を感じさせる作りになっているし、初期の北野映画のような暴力シーンやギャグもあってこれがまたいいアクセントになっている。加えて、こいつが主人公かよ!というようなDQNなチンピラ・ファッションが徐々にカッコよく見えてくるというのも不思議だ!

監督は主演も兼ねたヤン・イクチュンで、これが初の長編作品。インタビューを読むと自身の家庭環境をベースにした作品だそうで、その個人的な怒りや憤りがスクリーンを通して多くの人に伝わるのだからやはり映画は面白い。

それは俺の隣にいたオバさんにもしっかり伝わったようで、中盤からは嗚咽を漏らしながらオイオイ泣いてました。正直うるさかったけど、この出来ではそれも仕方がない。許す!
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by erenoa70 | 2010-04-30 16:15 | Movie