2010年 07月 29日
「インセプション」を観ましたよ
ユングいうところの集合的無意識をベースにして、多重構造のサスペンス・アクションを幾重にも展開しながら、その中心には妻を失った男の後悔が描かれるという、なんだかスゴい超大作。 それら全てを映像化してやろうという意気込みが溢れかえってるのがグッとくる。おそらくクリストファー・ノーランは『ダークナイト』の続編をオファーされたものの「それもちゃんとやるから、その前に好きな事をやらせておくれよ」という条件で本作を撮りあげたのだと思うけど、これだけ好きなことをやってしかも大ヒットに繋がるというのは(しかもオリジナル脚本で)監督冥利に尽きるのではないか。 中盤からは必死に展開を追っていても、それが夢だか現実だか分からなくなって錯乱しそうになるんだけど、こうした表現や快感は映画でしか味わえないのだからこれはほんとにイイ錯乱。 また「マトリックス」や「惑星ソラリス」「ビューティフルドリーマー」などの映画的記憶がバンバン蘇ってくるのもポイントですが、クライマックスなどはミステリー・ゾーンの名作「ふくろうの河」を思い起こさせました。
by erenoa70
| 2010-07-29 16:14
| Movie
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