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「カラフル」を観ましたよ
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新宿バルト9で「カラフル」を観ましたよ。

一度は死んだ<ぼく>が自殺した中学生となって蘇り、人生をやり直す修行に出るというファンタジー。いい意味ですごくマジメな映画だなあと思いました。

わずかな情報しか与えられていない主人公が中学生として学校へ行き、普通にふるまっていると周りから「キャラが違う」と驚かれる。この"キャラ"という言葉がいつ頃からこうして使われるようになったのか知らないけど、人間性を一つに限定されてしまうというのはやはり不自由で、しんどいものがある。

この映画も "人生は一つの色じゃない"といった事がテーマになっていて、実際にそれを口にもするんだけど「人生って素敵やん」みたいな主張の仕方じゃなくて、友達と安いスニーカーを買いに行ったり、これまで興味のなかった都電巡りをしたり、コンビニの肉まん食ったりするという積み重ねがすなわち人生の豊かさであることを丁寧に描いているのが素晴らしい。

こと人生ドラマというと安っぽい恋愛や懐古趣味に走りがちな邦画界にあって、このマジメで真摯な姿勢はすごく貴重だし、こうした題材を扱うのにアニメは向いてるかも知れないと感じたのは新しい発見。

また母親の不倫や、片思いする女子の援交など、性的なものに対して主人公が徹底的に拒絶する部分があって、特に母親のことを汚らわしいと感じてボロクソに傷つけるシーンはいくらなんでもナイーブ過ぎるだろ!!とも思うんだけど、これも人間の多様性を認める過程だと考えたら納得がいく。

というか母親役を大好きな麻生久美子さんが演じていたので、麻生さんに向かってなんてこと言うんだクソガキが!と思ったのかも知れません。
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by erenoa70 | 2010-08-28 16:51 | Movie