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『欲望の翼』・ムードの正体
a0012356_8383953.jpg何故か今ごろ米で公開される『欲望の翼』。

前も書いたけどこれはウォン・カーウァイの中では一番好きな作品。とにかく全編に漂う”ムード”が半端なく気持ちいいからなんだけど、俺がラテンやハワイアンミュージックに狂ってた時期があってそれがちょうどこの映画の公開とドンピシャだったのが大きいんですな。




このラテン音楽が『欲望の翼』の”ムード”の正体である事は明らかで、この楽曲等が無かったらこの映画自体が生まれて無いんじゃないだろうか。これはレコードマニアであるカーウァイ自身が選曲したんだが、映画監督の音楽の趣味がDJ的な手法で作品にダイレクトに反映されるようになったのはこれが先駆けだったように思う。

奇しくも90年に公開されたこの”従来の香港映画らしく無い”作品が音楽を含めた90年代文化の特徴である引用と再構成というスタイルを予見していたワケで(94年の『パルプフィクション』もデカイ)、それは単なる”ムードだけ”を追い求める作品が多い現状の悪因にもなっている。

そんな因果はあるものの、やはりザビア・クガード楽団の奏でる音楽は悶えるほどに素晴らしい(映画と同じバージョンでは無いけど)。

「パーフィディア」を聞きながら今度こそ寝よう。

『Days of Being Wild』(ちょっとだけ楽曲が聴けマス)
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by erenoa70 | 2004-10-10 09:27 | Music