2011年 01月 21日
「スプライス」を観ましたよ
エイドリアン・ブロディとサラ・ポーリーの科学者カップルが珍しい生き物を創造してしまうサイエンス・ホラー。その筋の人達の間で「おかしい」と噂になっていたわけですが、これが噂に違わぬ珍品ぶり。スゲー気持ち悪くてホント最高でした。 お話はモンスター映画ならではの悲哀に満ちていて、生まれてきた「ドレン」が成長していく様が恐ろしくもあり、哀しくもある。最初はバケモノ丸出しだったからいいものの、徐々に人間型になってきて自我が芽生えてくると扱いがそう簡単にはいかなくなり、面倒くさくなってくる辺りがすごく面白い。そうした子育てや児童虐待といったモチーフの感じ方が人によって随分と変わってくる映画だと思う。 なんて書くとまるで傑作のようですが、基本はものすごく変な映画。グチャグチャのクリーチャーを「なんてカワイイの!」とうっとりするような主人公たちですから、「ドレン」という名前の付け方はキラキラネーム誕生の瞬間。生理的にキツいグロ描写と合わせて、モラルから何からいちいちこっちの気持ちをかき乱してくれます。 極めつけはエイドリアン・ブロディが思わず新たな領域に踏み込んでしまうとあるシーンで、その顛末の気まずさといったら味わった事の無いレベル。前にいた外人さんは「オォゥ・・・ガ・・・ッ!」って悶絶してました。 ここだけも必見です。
by erenoa70
| 2011-01-21 12:21
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