2011年 05月 10日
「ブルーバレンタイン」を観ましたよ
とある平凡な夫婦の出会いから別れまでを、真綿で首を絞めるようにジワジワ描くという、とっても絶望的なラブストーリー。思わず引き込まれてしまう脚本と構成も見事だけど、人によって感じ方が千差万別という点においても秀作だと思います。 俺は三十代独身で一緒に暮らす恋人がいるというただのイケメソですが、作品中には過去や未来の自分の姿を観ているような感覚に陥る場面も多々あって、これはなかなかどうしてキツかったですよ。 壊れてしまった関係を何とか元に戻そうとして全てが裏目に出てしまうバカさ加減と徒労感。しかもそれが元に戻ることは無いというのを肌では感じつつも、どこかで淡い期待を持ってしまうから人間は哀れだ。イヤだなあ。 なんかもう夢も希望もあったもんじゃねえですが、別にずっと哀れなわけでもなくて、たまに素晴らしいと思える一瞬があるからどうにかやっていける。ちゃんとそこを軸にしてるからこの映画も単に辛気くさいとは言えないわけです。そもそもね、順風満帆なんてクソくらえですよ! とかなんとか言って強がってみたものの、見終わった後はさすがに不安になったので恋人に優しくしてみたら「髪の毛がクサイ」と言われました。
by erenoa70
| 2011-05-10 13:05
| Movie
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