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「キラー・インサイド・ミー」を観ましたよ
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ヒューマントラストシネマ渋谷で「キラー・インサイド・ミー」を観ましたよ。

テキサスの田舎町で保安官助手として働くマジメな男が、真性ドMの娼婦と出会ったことで自らのドス黒い才能を開花させ、冷酷な殺人者となって周りの人間を殺しまくるという一風変わったノワール&スリラー。

良心の呵責が無い、いわゆるサイコパスな主人公が身勝手な都合だけで他人をブチ殺していく姿はもちろん恐ろしいんだけど、衝動だけで殺人を重ねてドツボにはまっていく様や、全く反省を知らないナチュラル思考に徐々に惹かれていく自分がいる。

とにかく不思議な作品で、舞台も埃っぽいテキサスというよりは50年代サバービアものの牧歌的な雰囲気の方が勝っているし、ファム・ファタールをジェシカ・アルバが頑張って演じてはいるけど、どうみても50年代の女性には見えない。

そもそも監督のマイケル・ウィンターボトムはイギリス人で、多彩なフィルモグラフィーを見る限り特にこうしたジャンルを好んでるとも思えないので、アメリカの暗部を忠実に描くよりは、アメリカンな箱庭を作ることを選んだのだと思う。

そのファンタジックな試みが結実するラストは、胸クソの悪さと晴れ晴れとした気持ちが混在してて見事。本当に素晴らしかった。

あと嬉しい事に、会場プレゼントでジム・トンプスンの原作本が当たりました。でも英語のペーパーバックなのでまだ4ページまでしか読めてません。
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by erenoa70 | 2011-05-14 17:49 | Movie