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俺たちは殺されて当然だ
a0012356_1261042.jpgかっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう

とは早川義夫のアルバムタイトルだが、逆に

かっこ悪いことはなんてかっこいいんだろう

というのは中々成立しない。しかしそういう事もたまにあるのだ、と感じるのは『キルビル vol.2』のマイケル・マドセンを見た時である。



彼の役柄は昔、凄腕の殺し屋だったが今は堕落したロクデナシ。砂漠のトレーラーに住み、バーの用心棒の仕事はヤル気ゼロなのでオーナーに怒られて便所掃除させられてたりする。考えるのは目先の金の事だけで命を狙われているのに、それもしかた無いと諦めている世捨て人である。

ここまで読んでかっこいいなあコイツ、と思うのはおそらく野郎共、もしくは心の中に野郎を飼っているビッチだけだろう。

よく言われる事だが男は死にたがる生き物なので、こういう堕落や破滅に憧れるという奇特な面を持つ。マイケル・マドセン演じるバドに惹かれるのはまさにそれを体現しているからであって、だからこそ母性を体現するユマ・サーマンとの対決が面白いのだ。

『キルビル』自体が母と子の話であって、主人公ブライドが復讐するビルもまたダラしなくて感情をコントロール出来ない男であり、子供である。それを野郎、というかボンクラのタランティーノが描いたからこそ『キルビル』は傑作となったのだと思う(女手ひとつでタランティーノを育て上げた自身の母へ向けての映画でもある)。

どうでもいいがマイケルマドセンのHPがある。ナルシズム爆発でその勘違いしてるトコもまた男の魅力だと捉えたいが、いくらなんでも自分の顔写真付きマグカップまで売る事は無いと思った。いくら好きでもかばいきれん。
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by erenoa70 | 2004-11-13 13:07 | Movie