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東京フィルメックス「奪命金」を観ましたよ
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第12回東京フィルメックスで「奪命金 」を観ましたよ。

ジョニー・トーさんの新作は自身でも「新しい試み」と語る意欲作。いつものような銃撃戦は一切なく、不動産バブルを背景にした金融ノワールとも言える不思議なジャンルに仕上がっているわけですが、この新しい試みがズバリ成功していてめちゃめちゃ面白かった。

恋人とマンションを探す刑事、バカ正直なチンピラ、営業成績の上がらない銀行OLという関わりのない三人の群像劇でありながら、中国本土からユーロ圏のギリシャ危機まで、金融や不相談投資に一喜一憂する人々をスリリングに描いています。

あまり馴染みのネタで戸惑っている内に、徐々にどこを取ってもジョニー・トーとしか言いようのない映画になっていくのがたまらない。時系列をイジった構成もバッチリ決まっていて気持ちいいです(これは例によって撮影期間が長くバラバラに撮ったからだろうけど)。

場面転換で流れる女性の軽やかなスキャットも、作品全体に緩急を与えていて効果バツグン。ファンなら分かる小ネタも挟む余裕もあり、ホント隅々までよく出来ているなーと感心しきりでした。

あと次に観る時はチンピラを演じるラウ・チンワンが何回まばたきするかも数えてみたいと思います。すっげーパチパチすんの。


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by erenoa70 | 2011-12-06 23:23 | Movie