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「預言者」を観ましたよ
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ヒューマントラストシネマ渋谷で「預言者」を観ましたよ。

19歳のアラブ系の青年が、多様な人種がうごめくフランスの刑務所で逞しくサバイブしていく姿を描いた2009年のカンヌグランプリ作品。

読み書きも出来ないただの小僧が塀の中で悪い大人に揉まれながら学び、鍛えて、一人前の男になっていく。ちょっとでもボサっとしてたら命を落としてしまうノワールものの緊張感と成長譚がうまく絡み合った傑作だと思います。

面白いのは刑務所が意外と自由でラフなこと。個室にはテレビもあるしコーヒーも飲める。面会室に娼婦も呼べるしマジメにやってればたまに外出も出来ちゃう。そんなズボラでいいのかよ!とは思うものの、そのおかげで塀の中も社会の一部であり、そこで生き抜いていく青年が特別な人間ではないことを実感出来る。ついでに正義や倫理のボンヤリ加減も実感出来る。

塀の中を仕切る組織から依頼された取引きを任されるまでになった青年が、飛行機に乗って出張したりもするわけですが、始めて飛行機に乗ってワクワクが押さえきれないという場面はすごく良かった。飛行機、たのしいよな!

その確かな成長の跡がバッチリ表現される、良いんだか悪いんだか分からないラストシーンが美しくてグッとくる。

俺も「一度は刑務所に入っておけば良かった」とか舐めた事を吹いてた時期がありましたが、これはタフじゃないと勤まらない。塀の外で地道に鍛え直すことにします。
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by erenoa70 | 2012-02-05 08:17 | Movie