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「メランコリア」を観ましたよ
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新宿武蔵野館で「メランコリア」を観ましたよ。

ラース・フォン・トリアーさんが撮り上げたディザスタームービーは、地球の危機と鬱病を同列に扱うといういかにもな仕上がり。もちろん彼の代名詞であるバッドエンドを迎えるわけですが、今回はなぜかとても風通しがよく、清々しく感じました。

結婚式を迎えた花嫁のキルスティン・ダンストは式の最中に奇行を繰り返して様々な人間関係を台無しにしてしまう。はっきり名言はされないけどダンストは鬱病で、精神のバランスが取れていないことがガンガンに伝わってくる。

前作よりもさらにトリアー自身が鬱病で苦しんでいたことが全面に出ていることもあり、病気になった理由や原因には(それらを匂わせる要素はあるものの)触れられておらず、ただただ彼女が「壊れてしまった」ことが表現されている。

そこへ小惑星"メランコリア"が衝突して地球が壊れるという終末が重なるわけですが、そこでグズグズ言わない、混じりっけなしの境地に達したダンストさんの表情といったらない。

この辺の表情の作り方は相変わらず美人なんだかブスなんだか分からなくてダンストさん流石。表情といえば姉を演じるシャルロット・ゲンズブールも凄くて彼女が不安げな顔をすると「本当にマズイぞ」という気になるからトリアーが気に入るのも納得。

また冒頭を始めとして印象的なイメージ映像の作り込みはやはり目を惹く。この思いきり暗くて辛気くさいはずなのに、どこか美しいものを見ていると錯覚させるトリアーさんのやり口は嫌いじゃないです。
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by erenoa70 | 2012-02-22 14:01 | Movie