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「スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜」を観ましたよ
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新宿ピカデリーで「スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜」を観ましたよ。

大統領予備選を巡って繰り広げられる、選挙参謀たちのドス黒い駆け引きを描くジョージ・クルーニー監督のポリティカル・サスペンス。

新しい季節が始まり、そろそろ新入社員に向かって上司のオッサンが「大人は汚いよー怖いよー」みたいな意味の無いハッタリをかましてる頃ですが、この映画に出てくる大人たちはハッタリじゃなくホントに汚くて恐ろしい。

世界情勢を左右するアメリカ大統領選が舞台だから綺麗ごとじゃなく厳しいのは当然だけど、ここまで人間の情や情けが役に立たないとなると、もう夢も希望も無いんじゃないかという気持ちにさせられる。

しかもそれを見せつけるのがベテラン選挙参謀のシーモア・ホフマンとポール・ジアマッティの両雄。どちらもけっして感情的にならず理詰めで追い込み、時には悲哀の表情を携えつつバッサリ目の前の人間を切り捨てていくので思わず謝りたくなる。まあ謝ったって聞いちゃくれないけどな。

そんな妖怪たちに翻弄されるのがライアン・ゴズリング。カッとなって怒鳴り散らしてしまうあたり、まだまだ小僧だなという気はしますが、その感情と引き換えに政治の世界で生きていく術を身につけていく。もともと何を考えてるかよく分からない顔してるし適役だと思いますゴズリングさん。

当の大統領候補を演じているのはジョージ・クルーニーですが、先月はスーダンへの人道支援を求める抗議活動で逮捕されるなど、元から政治的意識の高い人。それだけにこの作品に込められたメッセージも色々な見方が出来るし、自らの人脈を活かしたキャスティングと手堅い演出でそれを商業ベースに乗せるという大人ぶりを発揮しています。

きっとポール・ジアマッティあたりは「ある夜、突然ジョージから電話があってね。『ポール、今年のバカンスはキャンセルだ!』なんて言うもんだから、すぐにピンときて出演を決めたよ。まだ脚本も読んでないのにね(笑)」とか何とか言ってるんじゃないかと想像。
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by erenoa70 | 2012-04-13 04:20 | Movie