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「コーマン帝国」を観ましたよ
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新宿武蔵野館で「コーマン帝国」を観ましたよ。

これまで500本以上の映画を手がけてきた御大ロジャー・コーマンの功績を讃えるドキュメンタリー。変にマニアックになり過ぎず呑気なくせに、めちゃくちゃ情熱的でスゴく良かった。

コーマンさんが作ってきた低予算のモンスターやSFのいわゆるB級映画は、主に暇でモテない男性に向けて作られたもので、なによりビジネスとして儲ける事が至上命題となる。しかしそうした銭勘定の一方でコーマンさん自身が芸術家としての評価を欲しがっていたという部分が興味深い。

どうしたらその暇でモテない男の財布のヒモを緩める事が出来るか?という問いに「爆発&オッパイ」とズバリ答える潔さといったらないわけですが、もう一つ「作品はやや左寄り、反体制であること」が儲ける条件に入っている。

仮に映画が欲望を満たす為のものだとしたら、何もかも忘れてパーッと楽しもうというだけでなく、そこに現実の不満や憤りを描く事もまた必要で、またそれが商売になるという理屈が大人の事情すぎてたまらない。

そうした姿勢に惹かれて映画の道を志す若者たちが彼の周りに集まり、アメリカのみならず世界の映画界を支える人材を輩出しているのも改めて考えるとスゴい話。

その偉業を称えられアカデミー賞の名誉賞を授与するクライマックスで、若い映画製作者たちへ向けて発せられる御大の言葉はとても85歳を超えたクソジジイとは思えないほどエネルギッシュかつ挑発的で素晴らしかった。そんな気はなかったのに思わず勇気づけられました。

あと決して臆する事なく「コーマン帝国、コーマンコーマン」と連呼していた劇場の女性スタッフもプロとして素晴らしかった。
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by erenoa70 | 2012-04-24 18:46 | Movie