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『SPUN』
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『SPUN』をシブヤで鑑賞。

ドラッグまみれな若者達の3日間のお話。「ガラクタでも輝いていた3日間」なんてコピーで売り出してるけどこれは大嘘。登場人物は誰一人として輝いてなんかいないし、巷に溢れるドラッグを扱う映画のオシャレな描写や選民意識など皆無。明らかにこれまでのモノとは目線が違う作りになっている。



全体のテンションは高いし、カット数も馬鹿みたいに多い。でもこれが騒々しく感じないのは元スマパンのビリー・コーガンの手がけた音楽の力が大きいと思う。この手の映画だとハウスやハードロックで一本調子になりがちだけど、本作はまったりとしたボーカルで彼らの下品で、ダサイ日常を彩るのだ。

そんな映画の主人公”ボルボ”には元ファントム・プラネットのドラマーで「天才マックスの世界」(大傑作)のジェイソン・シュワルツマン「アメリカン・ビューティ」だったはずのミーナ・スヴァリもヤクの副作用で○○○が固くなってるし、ブリタニー・マーフィは飼い犬を緑色に塗るようなヤク中ストリッパー(でもエロくてカワイイ)、「あの頃ペニー・レインと」で爽やかな少年を演じたパトリック・フュジットも貧乏なのにヤク中。ミッキー・ロークは安モーテルに籠って一日中テレビでプロレス流しながらヤクの精製に励むし、刑事役のピーター・ストーメアまでヤク漬けで、デボラ・ハリーはレズ、ジュダス・プーリストのロブ・ハルフォードまでエロビデオ屋の店員役で出て来る。

もう全員が不健康で不道徳な最低最悪の生活を送る。そんなアメリカの底辺を描いてるように見えるがコレを日本で観てる自分の周りにだって暴力やセックス、ドラッグにダラしない生活はある。そこに嫌悪感や違和感は全く感じなかったし、むしろ大笑いした。

現実を裸にして、過激にして、放送禁止になれば良いとは思わない。だけど生活が、現実がそうなんだから仕方が無い。笑い飛ばして過ごすにはソレを認識する必要がある。

今んとこ、今年観た中で一番。
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by erenoa70 | 2004-07-03 14:19 | Movie