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「アメリカン・ギャングスター」
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なぜか老人達に囲まれて「アメリカン・ギャングスター」を観てきましたよ。

157分という長尺で手垢のついた題材。特に目新しい事もなく、これと言った見せ場もあるわけじゃないのに最後までハラハラして目が離せなかった。

デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウが自分の考えや思いを台詞で大げさに露呈しまうようなダサいシーンがなく、映像を淡々と積み重ねていく事で双方の「ビジネス観」「家族観」を対比させて浮かび上がらせるのが凄くイイ。アクションシーンも短いし地味なんだけど、それが逆に実録物である事の説得力になっていてなるほどなあと。

欲を言えば、音楽と選曲が趣味に合わなかった(評判は良いみたいだけど)。個人的にアメリカのヤクザ映画で一番盛り上がるのは「底辺からのし上がって大金持ちになった主人公がイカしたナンバーにのせて贅の限りを尽くし、イイものを食ってイイ女を抱く」という場面であって、本作でそれにあたるシーンでかかる曲が「110番街交差点」。これはもう97年以降は「ジャッキー・ブラウン」の物なんだから、いくら考証的に合ってるとはいえ感心しなかった。「ジャッキー〜」の方が使い方もカッコイイしさ。

そんな細かい不満はあるものの、近年のリドリー・スコットとしては男臭い、無骨な仕上がりの秀作だと思う。
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by erenoa70 | 2008-02-08 20:25 | Movie