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「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」を観ましたよ
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石油掘りの一代記を描くという「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のあらすじを知った時、「あーこりゃ賞狙いだなーPTAも迷ってんだなー」とバカ面さげて思ったものです。それがいかに短絡的で愚かな判断だったか。この場を借りてPTAさんに謝りたいッ・・・

たしかに「石油バカ一代」のお話なんだけど、同時にこれは野心に満ちた悪党のピカレスクロマンであり、壮大な荒野を舞台にした西部劇であり、血で血を洗うホラー映画である。これまでもPTAはジャンル分け出来ないような映画ばかり撮ってきてるけど、一見文芸大作のような本作もまた捕らえ所の無い不思議なものに仕上がった。いずれにせよ歴史に残るとんでもない映画なのは間違いない。

「ミルクシェイク」のくだりはあまりに恐ろしくて逆に笑えるし、その直後に訪れるラストシーンはゾッとするほど美しい。ジョニー・グリーンウッドの音楽は常に不安を掻き立て、撮影はテレンス・マリックかセルジオ・レオーネかというぐらいの開放感と威圧感を持ち合わせている。

単館系での公開だけど、出来れば大きいスクリーンで観たかった。それに見合う威厳と迫力を持った映画だし、そうなるべきだった。ついでに今からでも遅くはないからアカデミーの作品賞はこれに譲った方がいいんじゃないかと本気で思ったりもするのであった!
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by erenoa70 | 2008-05-09 11:27 | Movie