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「ダークナイト」を観ましたよ
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マーベルの「ハルク」に続いてDCコミックの「ダークナイト」を観ましたよ。

唸るような大傑作。152分という上映時間は正直どうなんだろうと思ってたけど、こんなに密度が高くて一瞬たりとも飽きさせない文字通りの超大作だったら文句なし!

バットマンが悪を倒せば倒すほど犯罪者も躍起になって犯罪発生率が上がっていくという自己矛盾が大きな軸になっていて、一般市民からは「無法者の自警団」としてバットマンが疎まれているような状況が提示される。

舞台となるゴッサムシティのビジュアルがもはやゴシック調でなく普通の都会となっている事からも現実社会の恐怖や不安を投影しているのは明らかで、そこに登場する犯罪者・ジョーカーは金でも名誉でもなく、ただ無差別に人々を混乱させる事に喜びを感じるという法やモラルを超越した存在として現れる。その理由なき狂気に対して司法や市民、マフィアやバットマンがどう対処するのかという姿を観客に突きつけてくる構図が素晴らしかった。もう予想を遥かに超えていた。

それでいてヒーローの見せ場(バット・ポッドの登場の仕方とか、もう!)も用意してある周到ぶりで、ともすれば詰め込み過ぎでグダグダになってしまうボリュームをキレイにまとめあげた監督クリストファー・ノーランの手腕も見事としか言いようがない。土台になっている原作漫画「ダークナイト・リターンズ」がアメコミのレベルを一つ上げたように、これからも続くであろうアメコミ映画ブームの一つの指針となる気がする。

そしてこれをアメコミ映画と一括りにするのをためらってしまうのは、いわゆる漫画的表現を超えて純然たる狂気を演じてみせた故ヒース・レジャーによるところが大きく、見終わった今は亡くなってしまったという事実がさらに残念でならない。
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by erenoa70 | 2008-08-03 13:50 | Movie