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「ミルク」を観ましたよ
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アメリカの歴史上始めて、自分がゲイをあることをカムアウトして公職についた活動家、ハーヴェイ・ミルクの生涯を描いた「ミルク」を観ましたよ。

うちの近所に小さなオカマバーがある。そこには見た目がオッサン丸出しのオカマさんがいて、そのパンチの効いたビジュアルに驚いた人たちから露骨に嫌な顔をされたり、後ろ指を指されてたりする。その姿を見るたびに思う。あらかじめ差別される生き方を選ぶのは一体どんな気分だろう?

本作では、ゲイである事をひた隠しにしていたミルクが「生き方を変えたい」とカムアウトし、自分だけではなく周りの人の権利の為に活動を始める所から始まる。「ゲイの権利を認めてしまったら、次は泥棒や売春婦の番だ」というあんまりな風潮の中で、差別される事を厭わず、背中に暗殺者の影を感じながら厳しい戦いに挑むその姿はやはりグッとくる。

興味深いのは、信条であるゲイファッションを捨て、自虐ギャグを多用してまでも一般の人達に話を聞いて欲しいと願うミルクと、凝った映像スタイルを排除し、オーソドックスなドラマ作りに徹した監督ガス・ヴァン・サントが重なる事。自らもゲイであるガス・ヴァン・サントはそうしてまでこの映画を撮りたかったわけで、これにもやはりグッとくる。

マイノリティだ!何が悪い!と顔を上げて生きていくのはおかしな言い方になるけど、凄く男らしい。そういえば近所のオカマさんもいつも元気よく笑顔を振りまいているので、たいへん男らしい。
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by erenoa70 | 2009-04-25 15:22 | Movie