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「夕方のおともだち」を読みましたよ
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山本直樹の自選ベスト集第二弾「夕方のおともだち」を読みましたよ。

第一弾の「明日また電話するよ」が山本直樹の持つ幻影感を前面に押し出してたセレクションだとすれば、今回はそれに加えてよりエッジの効いた作品が多いように感じる。特に最後に収録されてる「学校」は映画的なカットバックを活かした実験作で必読なわけですが、表題作「夕方のおともだち」は題材からして目新しく、抜群に面白かった。

「SMプレイに醒めかけたM男」の話というだけでも興味をそそるんだけど、その焦燥感とハードプレイ時の痛そうな描写は読みながら思わず股間を押さえてしまうほどに強烈で素晴らしい。それが海辺の田舎町を舞台にして、日々の営みとして描かれるのだから何だか泣けてくる。

すでに単館レベルでの映画化を目論んでいるプロデューサーがいそうな気もするが、こういう作品こそ加瀬亮とか松山ケンイチあたりでやって欲しい。絶対にオファー受けないだろうけど。

そういえば以前、SMの女王様をやっていた友達に「あなたはSかMか分からない」と言われた事があります。単に分からないというだけなのに、それを「どうだいミステリアスだろう?」的に捉えてた、そんな時期が俺にもありました。我ながら気持ち悪い。
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by erenoa70 | 2009-06-11 15:49 | BooK