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暁の墓標
a0012356_6331328.jpg深夜、家でセコセコと仕事をしていると我が家の愛猫が帰ってきた。トイレから出入りが自由に出来るような放任主義で育てているのだが、なんと今夜のヤツはその口にスズメをくわえて帰ってきやがった。

「獲物、しとめたゼ」とでも言いたげな誇らしげな顔で死にかけのスズメをくわえている。流石にマズいと思い、慌てて口をこじ開けようとするが意地でも放そうとしない。ようやく鼻フックの要領でなんとかその口を開けるとスズメはヤツの口から飛び出して部屋の中を飛んだ!飛んだと思ったらそのまま力なくベッドの上に墜落した。午前3時56分、ご臨終である。

さてどうしたものか。とりあえず遺体をなんとかせねばならない。外にそのまま放置して腐敗していく様を見届けるのは嫌だし、燃えるゴミに出すのもどうかと思う。事件を隠蔽するような気持ちになるのも敵わないし・・・などと思案している最中、加害者本人は水など飲んで喉を潤しているのだから呑気なものである。所詮はケモノか。

結局家から歩いて3分程のトコにある遊歩道の花壇に埋葬する事にした。テッシュでスズメ、いやスズメさんの遺体を包むとまだ僅かな体温が残っていて手の中にリアルな死を感じる。
「この度はウチのがお詫びのしようもない事をしでかしまして・・・真に、真に申し訳ございません」
スズメさんの両親にどう挨拶したら良いのだろうか。裁判は長期化するのだろうか。なんて考えながら花壇に到着。隠蔽する気は無いのだが明け方の遊歩道、周囲を伺いながらスコップで小さな穴を掘る。何故か加害者本人も一緒に着いてきてその様子を眺めている。反省や謝罪などでは無く、ただの興味本位だと思われる。所詮はケモノか。

15センチ程の深さの穴にスズメさんの遺体を置くとそれを直視出来ないまま、そっと土を被せてゆく。少し多めに土を盛り、脇にあった小枝を差すと軽く手を合わせる。背後をジョギングしている二人組が通り過ぎて行ったが、当然目は合わせないようにしながらその場を立ち去った。

「安らかに眠れ!」

部屋に帰ったら加害者本人は床にゲロをした。

今朝の東京は風が少し冷たく感じる。
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by erenoa70 | 2004-08-28 06:53 | Stupid