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暮らしのスメル
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家にはそれぞれ匂いがある。

二人で住み始めてかれこれ二年以上になるが、以前は恋人の家に行くと彼女独特の匂いがした。おそらく自分の家も自分の匂いがしたのだろう。

しかし同じ家で寝食を共にすれば当然それも変化する。一緒に暮らし始めた当初は二人の匂いがバラバラに分離していたが、しばらくすると気にならなくなっていた。

つい先日、外出先から帰ってきて玄関で靴を脱いでいると、ふと嗅いだことの無い匂いが鼻先に漂ってくる。

もう気にも留めてなかったが、あぁこれが新しい我が家の匂いなのかと感じた。別に意図したわけでもなく出来上がったその新しい匂いは暮らしを共にしているた証のようでもあり、どうも照れくさい気分になった。

そのまま台所へと向かい、冷蔵庫から水を取り出しグッと飲み干す。まだ匂いはする。というかさっきよりも臭う。

今朝捨てようと思っていた生ゴミの匂いだった。
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by erenoa70 | 2012-05-31 14:33 | Stupid
「孤島の王」を観ましたよ
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ヒューマントラストシネマ有楽町で「孤島の王」を観ましたよ。

ノルウェーの孤島に実在した少年矯正施設で起きた事件を描くサスペンス。寒々しい風景の中でキリキリした人間関係を見せられるのでボサっと観てるだけのこっちも何だか逃げ出したくなりました。

脱獄ものかと思いきや、少年たちの矯正施設という事もあって刑務所のような劣悪な労働や罰則、生活環境というわけでもない。周りを海に囲まれた孤島だけど逃げようと思えばどうにかなる、というレベル。それでもこの上なく息苦しいのはここが何よりも"規律"を重んじる世界であって、それを厳守して従順な人間にならないと出る事が出来ないという所。

可能性に溢れた少年たちが地味に抑圧、去勢されていく様子は思いのほか見てるのが辛い。もう百年近く前の話とはいえ、一方的に道徳をグイグイ押し付けて良い事をしてる気になってる大人たちはただただ隙だらけでマヌケに写る。

そんな場所に異端児がやってくるわけですが、こいつの無骨な面構えがいいし、身体付きがいわゆる見栄えのいいマッチョではなく、色白で少しぽっちゃり気味のヒョードルみたいな体型で腕っぷしの強さをアピールしてるのも説得力あった。

あと個人的に、A地点からB地点へ石を移動させ、またB地点からA地点へ戻すという徒労にもほどがあるという拷問があるのが良かったです。これ大好き。
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by erenoa70 | 2012-05-29 17:32 | Movie
「裏切りのサーカス」を観ましたよ
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新宿武蔵野館で「裏切りのサーカス」を観ましたよ。

東西冷戦下のイギリス諜報部を舞台にしたスパイ映画。原作も未読で下調べも無いまま観たので最初は話を追っかけるのが大変だったけど、次第に引き込まれてスゲーかっけえやら面白いやら。スパイ最高。

監督が傑作「ぼくのエリ 200歳の少女」のトーマス・アルフレッドソンという事もあってとにかく映像が素晴らしい。細かい政治情勢や人物関係が分からなくても饒舌な映像の力でグイグイ惹き付けていく。それでいて(「ぼくのエリ〜」もそうだけど)、どこか突き放したドライなとこがたまらない。

ドライといえばスパイたち、特にキャリアを重ねた老スパイたちはあまり感情を表に出さずドライな仕事に徹する。それに引き換え若手は何かっていうとアワアワしちゃってダメだな。

老スパイたちはスーツの着こなし方もキマっててカコイイ。脱いだら負けみたいな感じで何があってもスーツを脱がない。浮気してHしてたのがバレそうになる時までビシっと着てるからこれは見上げたものだと思いました。

スーツを着る仕事とかやった事ないけど、老スパイになれるっていうんなら明日からでも着てもいいよスーツ!
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by erenoa70 | 2012-05-21 12:14 | Movie
「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」を観ましたよ
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ヒューマントラストシネマ渋谷で「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」を観ましたよ。

大親友の結婚式でブライズメイズ(花嫁介添人)を勤める事になった主人公と仲間たちのドタバタぶりを描く、女版「ハングオーバー」なコメディ。噂通りの出来映えでメチャメチャ笑えました。

いわゆるモテない男の童貞ものに端を発するこの手のコメディが面白いのは単にバカバカしいギャグだけでなく、世の中を上手く渡っていけない人達を暖かい目で見ているからで、思いがけずグっとさせられてしまう事さえある。

今回も女だてらにセックス、ウンコ、ゲロといった下ネタの中でも最下層なギャグを連発して騒いでるだけにしか見えない中で、ちゃんとそれぞれの人物がキチンと成長しているように思えてくるから不思議です!

主演&脚本はクリスティン・ウィグで、どこか"惜しい"ルックスがバツグンの説得力を持ち、中年女性の寂しさと逞しさの両面を演じ切っています。ライバルとなるローズ・バーンも彼女たちより少し若くてセレブ風なんだけど、どこか"いけ好かない"美人っぷりがハマってて最高。

やってる事はモテない男たちのコメディと大差ないわけですが、そんな中でも女性ならではの「相手と出会った瞬間に自分より上か下か」を判断する動物的な嗅覚が描かれてる部分は面白かった。その後の「○○ちゃんと仲良さそうにしてた」だけの事でやたら気を使う流れも含め、女のひとはたいへんだなあとおもいました。
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by erenoa70 | 2012-05-19 16:49 | Movie
「捜査官X」を観ましたよ
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新宿ピカデリーで「捜査官X」を観ましたよ。

ドニー・イェン、金城武主演の香港映画。原題は「武侠」とカンフー映画ド真ん中なのに、何故こんなミステリーみたいなタイトル?と不思議だったわけですが、観終わったら「この邦題も苦労したんだな・・・」と同情してしまうほど一括りには出来ない変な映画でした。これがまぁクソ面白かった。

予想の遥か斜め上をいくキテレツなスト−リー展開と、ドニー・イェンvs"片腕ドラゴン"ジミー・ウォンという夢のビッグマッチ。ついでに「法とは?正義とは?」という難題まで突きつけられてもう何が何だか。

でもそれで散漫になるどころか、より主題や見せ場がハッキリしてくるのがスゴい。わけ分かんないクセして最高です!

「スプライス」を観た時も書いたけど、映画を観てて予想外の所へ連れていかれる感覚はクセになる。わけの分からないものに出会う為に映画館へ行ってるのかと思うほどです。

でも最初かワケ分からないのが丸出しな映画は勘弁な。
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by erenoa70 | 2012-05-10 23:12 | Movie
「REC/レック3 ジェネシス」を観ましたよ
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シネマスクウエアとうきゅうで「REC/レック3 ジェネシス」を観ましたよ。

第一作目ではテレビ局のカメラ、二作目では警察のカメラというP.O.V視点でゾンビとの攻防戦を描いてきたRECシリーズ。三作目では結婚式の披露宴会場が舞台。

あーなるほど結婚式だからビデオカメラ視点になるわけかと思ったら、開始15分くらいで本シリーズのアイデンティティともいえるP.O.V視点を放棄してしまうから驚いた。まあ予告編見た時点で知ってたけどな。

こうなるともう普通の映画になってしまい、もう一つの特色であるオカルト要素と、式場で生き別れになってしまった新郎新婦のラブストーリー的な要素とで焦点がボケボケになってしまった。

それでもヒロインの活躍ぶりは見応えがあって、自分が主役の結婚式をゾンビごときに台無しにされた怒りと恨みが原動力になる。ここに関していえば愛とか旦那とか全然関係ないってのはスゴく良かった。しかしこの女優さん、叫んだり血まみれで怒り狂ってもそこそこ美人に撮ってるなーと思ったら監督の嫁さんでした。

そういう意味では監督が愛する嫁を見つめる視線がP.O.Vだったのか・・・と分かったような分からないような感想で締めて完結編を待ちたいと思います。
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by erenoa70 | 2012-05-04 10:10 | Movie
「僕達急行 -A列車で行こう-」を観ましたよ
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渋谷TOEIで「僕達急行 -A列車で行こう-」を観ましたよ。

鉄ヲタに扮した松山ケンイチと瑛太が、趣味に仕事に恋に奔走するコメディ。普通の青春ドラマぽく宣伝されてたけど、森田芳光監督にしか撮れないオフビートなテイストが素晴らしかった。

全編を通してかなり緩くダラダラしていて、リアリティがなく無駄なシーンが多く散文的で最高。それが単なるご都合主義や安易な現実逃避に終わってないのは、個人主義と会社・家族のせめぎ合いといった今の空気をしっかりと捉えているから。芯があればいくらでもフニャフニャ出来るというわけです。

これは森田監督のデビュー作「の・ようなもの」が80年代のフワフワした心地良さと不安を同時に描いていたのと全く一緒で、図らずも遺作で原点回帰した事にグッときました。

今のドラマとは異質なリズムだから的外れに感じる人も多いだろうけど、俺はこの時間が気持ちよくて笑ったし、映画が終わるのが惜しくて仕方がなかった。

森田監督にしか撮れないとは書いたけど、こうしたスタンスの映画は絶対に絶やしてはいけない。ついでに森田映画に欠かせないドライで男を翻弄するヒロインの血統も絶やしてはいけないと思うのでした。合掌!
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by erenoa70 | 2012-05-01 17:24 | Movie