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「サニー 永遠の仲間たち」を観ましたよ
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ヒューマントラストシネマ有楽町で「サニー 永遠の仲間たち」を観ましたよ。

40代になった主婦のナミは偶然にも高校時代の親友と再会。しかし彼女は余命いくばくも無いのであったーという韓国産の青春映画。

難病もので80年代懐メロ、衣装は原色バリバリでギャグは漫画チック、なのにいつの間にか引き込まれてしまい、彼女たちの事が心配でたまらなくなるから不思議!

"思い出補正"という言葉がありますが、これは何もキラキラしてピュアで美しいというだけではなくて、バカでダサダサな方面にも使われるのだなあと実感出来ました。彼女たちが女子っぽさ丸出しでウフウフキャッキャしてるだけでなく、喧嘩上等の不良グループという設定も面白い。

そのバカで楽しかった思い出と、シビアな現在との落差が大きいから厳しいんだけど、再び仲間たちと出会う事で自分は何も別人になったわけではないと感じ、昔と今が繋がる辺りがグッとくる。なろうと思えばいつでもバカでダサダサな自分にだってなれるわけです。

冒頭で韓流ドラマを「また難病かよ!」とか皮肉るように、ドラマというものをキチンと定義してこちらの感情をガンガン揺さぶってくるのが巧みで関心させられます。

観ていて涙腺もかなり危なかったけど、前の席にいたオッサンが中盤から声を出してオイオイ泣いていたので冷静に観ることが出来ました。
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by erenoa70 | 2012-06-30 11:01 | Movie
「ラブド・ワンズ」を観ましたよ
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シアターN渋谷で「ラブド・ワンズ」を観ましたよ。

大事なプロムの誘いを断ったイケメン男子を拉致監禁してついでに拷問もしちゃうゾ!というキチガイ系女子が大活躍の豪州産スリラー。

あくまで王子様として拉致したはずなのに、椅子に縛り足をクギで固定し、混ぜたら危険な液体洗剤を注射されたりとえらい理不尽な扱いを受けます。痛いだけならまだしも、恥辱プレイまであるからもうたまらんです。

これが単なる拷問ショーだったら別にどうって事ないんだけど、父親とのあやしい関係を始めとして細かい部分がじわじわと効いてくる。

特にアルバムの存在は怖かった。彼女にとって一番大事なのはそのアルバム=思い出であって、目の前の生きてる人間とかマジどうでもいい、というのは彼女なりの整合性があるように思えて非常にやっかいで恐ろしかったです。

息抜きとしてのサイドストーリーの扱いや、ラストの思いきりの良さも含めて小技の効いている作品。ご家庭でもカンタンに出来るロボトミー手術も見れて大変勉強にもなりました。
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by erenoa70 | 2012-06-29 05:17 | Movie
「この空の花 長岡花火物語」を観ましたよ
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有楽町スバル座で「この空の花 長岡花火物語」を観ましたよ。

あぁ、大林のご当地映画か・・・と特に気にもかけてなかったこの映画がスゴいと評判だったので、ホントかよと思って話半分で行ってみたら本当にスゴくてボコボコにされて帰ってきました。

長岡の花火と戦争の物語・・・のはずがいきなり尋常じゃないカット数とセリフの無酸素ラッシュで幕を開け、なんとそのまま2時間40分を駆け抜けていくんだからビックリ驚いた。加えて異常なテロップやパンチの効いたセリフまで、右から左から怒濤のペースでガンガンズンズングイグイ攻めてくるんだから完全にどうかしてます!

しかしこのあり得ないペースにも徐々に慣れていって楽しめていったりするので人間ってスゴいなーとも思いましたけども。

そんな大林ワンダーランドとしか形容しようが無い世界で繰り広げられるのは「戦争」と「3.11」へのイメージ。

個人的に"反戦もの"はどうしても教科書的な言い回しになって、それが常套句みたいな使い方だと物語としては魅力を感じないし本来の意図が届かないところもあって、ズバリ言って退屈なことが多いわけです。

そんな政治意識の低い俺も、こんだけ現実離れしたリズムと音量でメッセージを連呼されると振り向いて共鳴せざるを得ない。そして過去に起きた事を現代、未来に伝えるために何が有効なのか、何をすべきで、何をしないべきなのか?と想いを巡らせずにはいられなかったです。

なんか大林宣彦も落ち着いてきたよなーと上から目線で思ってた所にこのパワフルすぎる映画。しかも一番安全パイを求められるであろう地方自治体が製作した作品でここまでやるとは思わなかった。こうして書いていて思い出してもやっぱ完全にどうかしてるし、どうかしてないとこういうブツは作れないですよ。

狂言回しとも言える一輪車の少女がいかにも大林映画のヒロインの系譜に沿ったルックスという事もあり、これまでの集大成的な意味も持ちながら、いまだ全力で挑発してくるのはホントにスゴい。

すっかり東京での公開は終わってしまった頃にこう言うのもアレだけどこれは観た方がいいですよっと。
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by erenoa70 | 2012-06-25 08:52 | Movie
「愛と誠」を観ましたよ
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新宿バルト9で「愛と誠」を観ましたよ。

三池崇史が梶原一騎原作の熱血恋愛マンガを映画化。パッと見、どうしても"フザけてる時の三池作品"かと思いきやとんでもない、原作の過剰な熱気を見事に再現した怪作であり快作でした!

好き嫌いが分かれるであろう昭和歌謡のミュージカルシーンは役者のポテンシャルを活かした選曲と振り付けになっていて、キャラクターの魅力を十分に引き出している。俳優として大して興味もなかった妻夫木聡と武井咲もこの洗礼を受けた後はグッと興味が湧いてくるし、武井咲の活かし方は後にも先にもこれしかないんじゃないか?とすら思う。

その他にもさすがの身のこなしを見せる市村正規、おっさん高校生の伊原剛志、スケバンの安藤サクラ、ケンカが強いこども店長まで、俳優みんなが熱っぽく主張するのが素晴らしい。

三池作品の特色である、殴る蹴るの暴力シーンも他とはキャリアの差を見せつけているし、全員が不良という花園実業高校のデストロイなデザインには目を見張りました。あんな高校あったらいいな!

もちろん三池作品だから本当に、本当にどうでもいいギャグで流れを止めてしまったりするわけですが、それも含めて、今これだけエネルギッシュな"一発かましてやろう"という気概に溢れた映画は他に無い。

それが梶原イズムと繋がっていくのだから、やはりこれは三池崇史しかなし得なかった仕事だと思うし自分も大好きな作品になりました。

梶原イズムと言えば花園実業の場面でチラリと真樹先生が写って、どう考えてもこの人が番長だろうとしか思えないほどカッコよかった・・・どうもお疲れさまでした!
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by erenoa70 | 2012-06-21 23:53 | Movie
Family Affair
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先週は三日ほど実家に帰ってました。

親戚や近しい関係者と食事会して、両親たち&弟家族と温泉とか行って心おきなくボサーっとしたりして。

しかし数年に一度しか帰省しないフーテンライクな生活を続けていますと、久しぶりに見る我が一族の姿は懐かしくもあり、その変化に戸惑ったりもするわけです。

口うるさかったオバサンは歩くのも大変そうなくらい年老いて、一緒に半ズボンで駆け回ってた奴がガッツリ子供こさえてお父さんになっている。もちろん自分の両親も本格的なジジイとBBAになっているし、そんな事言ってるテメエも立派な中年にスクスク育ちました。

面倒くせえと疎遠にしてたような人も、時が経つと自然にその立場も見え方も変わる。たまにこうして会って酒でも飲む事でそれを確認するのも悪くないなと中年は思いました。

そんな事より今回のハイライトは弟夫婦の長男が三歳になったので念願だった「よし、オッチャンと相撲とろか」がリアルに実現出来たのは実に喜ばしいことです。容赦なく投げ飛ばした後に生意気言うので思いきりフルネルソンホールドを極めて号泣させてやりましたよ。

親戚に一人はいる、面倒でヤバめなおじさんに私はなりたい。
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by erenoa70 | 2012-06-20 12:25 | Stupid
「ファミリー・ツリー」を観ましたよ
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新宿ピカデリーで「ファミリー・ツリー」を観ましたよ。

ボート事故で危篤状態になってしまった奥さんがガッツリ不倫してた事が発覚し、これまで家庭を顧みなかった旦那が右往左往するというビターなホームドラマ。

不倫が発覚して真っ青になり、サンダルのままバタバタと駆けていくG・クルーニーの哀しくもおかしい姿に象徴される、ド真ん中の悲喜劇を見せてくれるのはアレクサンダー・ペインの真骨頂。

お話の中心になるのは残された娘たちとの家族の再構成と、先祖代々受け継いできた土地の売却問題で、そのどちらも大きく声を荒げる事で感情を吐き出し一件落着するような野暮な事はせずに、徐々にソフトランディングさせていく技が唸るほど上手い。だからこそクルーニーが危篤状態の奥さんに向ける言葉にグッとくるわけです。

長女の男友達が本気でイラっとするほどバカ野郎なんだけど、こいつが何故か家族に馴染んでいって欠かせない存在になっていくあたりが特に大好きです。

年を重ねるごとに家族や親戚の面倒くささは増していくけど、それを引き受けた所でどうって事ねえよ!という大らかな気持ちになれたのは舞台がハワイだったからか、俺の人間的な成長か。
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by erenoa70 | 2012-06-19 18:25 | Movie
「ミッドナイト・イン・パリ」を観ましたよ
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新宿ピカデリーで「ミッドナイト・イン・パリ」を観ましたよ。

ウディ・アレンの新作は、真夜中のパリを散歩してたら時代を超え、かつての文豪や芸術家たちと出会うというファンタジー・コメディ・・・というと何か退屈そうだけど、このシンプルなアイデアで思いきりワクワクさせてくれるから流石。

そんな世界へ迷い込んでしまう主人公を演じるのはオーウェン・ウィルソン。悪意の無さそうなすっとぼけた顔は相変わらずで、憧れの芸術家に出会って「ウオー!」と大喜びする姿にはこっちまで顔がほころびます。

彼はハリウッド映画の脚本家だけどもっと作家性を重んじた作品を創り出すことを望んでいて、まさしく雲の上の人であるフィッツジェラルドやヘミングウェイたちと友達になり、ガートルード・スタインに作品を批評してもらったりするのだから有頂天になるのも仕方ない。

夜ごと酒を酌み交わし、芸術論を戦わせ、恋をしてダンスする・・・とにかく楽しそうに描かれるこの時代を見ていると行った事もないくせに「昔は良かった」とか言いそうになりますが、そうした懐古主義に陥らない展開がホントによく出来ている。

加えてウディ・アレンの十八番である"ややこしい恋愛”も中心に据えられていて、婚約者がいるのにガッツリ恋に落ちたりする躊躇の無さは年の功と言いますか、お盛んと言いますかまぁやっぱ達観してます。

もし、あの時代に行けたなら・・・とは誰しも思う事でそのネタだけも話に花が咲く秀作。

俺だったら、少し迷うとこだけど60年代後半からのニューシネマからスピルバーグが活躍する時代に行ってみたい。ルーカスとも仲良くなってSWの商品化にいっちょかみしたい(不純)。
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by erenoa70 | 2012-06-11 04:21 | Movie
「私が、生きる肌」を観ましたよ
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シネマライズで「私が、生きる肌」を観ましたよ。

ペドロ・アルモドバル監督の新作。いつも「衝撃作!」「問題作!」みたいな宣伝コピーが踊るので今回もいくら煽られた所で過度な期待はしなかったわけですが、これはさすがにビックリ驚きました。

ポスターにも予告編にも顔を覆う白マスクをしている女性が出ていたのでこれは「顔のない眼」のようなアルモドバル風サスペンスかなと思ったらそうでもなく、他の人が撮っても(企画しても)絶対に完成しないような類いの一本。

内容は知らずに観た方が面白いと思うので「驚いた」以外に言う事は無いんだけど、この前ネットで「キン肉マン」がなぜ面白いのか?みたいな話を見かけて、キン肉マンは細かい伏線とか整合性も無いけど"大きな嘘"があるからイイという流れになっていて、"大きな嘘"っていいなーと。

この作品に伏線が無いとか整合性が無いとかじゃなくて、大きな嘘は継続し積み重ねて整地をしてきたからこそ成り立つ話で、比較的ワンパターンな印象を受けるアルモドバル作品も色合いを変えずにきたからこそ熟成され、今回のように予想だにしないおかしな方向へ飛んでいく事もあるんだなと思いました。いやー楽しかった。

しかし大丈夫かバンデラス。
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by erenoa70 | 2012-06-10 03:47 | Movie
「バッド・ティーチャー」を観ましたよ
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渋谷HUMAXシネマで「バッド・ティーチャー」を観ましたよ。

キャメロン・ディアズがダメ教師に扮するコメディ。去年、飛行機の中で観たので二回目の鑑賞になるけど程よいサイズの笑いと出来映えでやっぱ面白かったです。

最初から最後までキャメロンさんが出ずっぱりなので完全に俺得な映画ではありますが、この主人公が性根は腐っていて軽犯罪を犯しまくる悪魔的なキャラクターなので全く共感を呼べない。

それでも楽しく見れるのは、彼女が小さい人間関係やモラルなどおかまいなしに目的の為に突き進むパワフルさがあるから。それはそのままキャメロンさんのパブリックイメージと繋がってくる。

今年、四十路を迎えるのにハーフパンツで水浴びながらの洗車シーンで湧かせたり、元カレであるジャスティン・ティンバーレイクに恋する役を自然に演じられるキャメロンさんの"太さ"が見物です。

俺も大好きなキャメロンさんがどんどん熟女化していく現実を受け止められる太い男になろう。
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by erenoa70 | 2012-06-08 02:21 | Movie
「先生を流産させる会」を観ましたよ
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ユーロスペースで「先生を流産させる会」を観ましたよ。

生徒が妊娠中の先生を流産させようとした事件を元にしたサスペンス。自主制作ながら堂々とした娯楽映画に仕上がっててスゴく面白かったです。

実際の事件を耳にした時も興味を惹かれたのは、タイトルにもなっている「流産させる会」というパンチの効いたネーミングセンス。あまりに野蛮で卑劣でキャッチーで、中学生ならではのリミッターを外した部分にゾッとしたわけです。

本作では何でそういうド真ん中の名前をつけてまで担任の先生を流産させようとしたのか?という点が描かれていて、犯人が男子から女子生徒へと設定が変わっているものの監督の解釈は概ね納得がいくものでした。

リーダー格となる少女の「サワコ(先生)、セックスしたんだよ。気持ち悪くない?」というセリフに集約されてるように、自らも生理が始まって身体が成長、変化する事の不安や戸惑いが大きくなっていく中で、その好奇心とイタズラ心が邪悪な方向へと傾いてしまう。

その一方で妊娠している先生も少女たちを信用しておらず「産まれてくる子が、あの子たちみたいになったらどうしよう・・・」なんてヒドい事を言ってたりする。つまりお互いに正体の分からない生き物同士の対決になってるのが醜くてバツグンに面白かった。

少女たちは全員が素人ながらナチュラルな演技を見せる。特にエキゾチックな顔立ちをしたリーダー格の子は不機嫌な表情が素晴らしかった。これはもう銭を払いたくなるレベル。

後半、セリフで語りすぎたり、薬品の取り扱いについて疑問は残るものの、そうした点が無ければあまりに可愛げがなくなってしまうので問題なし!そもそもこんなタイトルのまま一般公開しようとするリミッターの外れた中学生マインドは大事だなと思いました。

思い返せば自分も中学のころ、成長が早い女子に向けて「こいつ女のくせにヒゲ生えてるよ!」とかデカい声でおちょくってたりしてたので今さらだけど反省しなければいけない。
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by erenoa70 | 2012-06-05 18:16 | Movie