2010年 12月 11日
「クロッシング」を観ましたよ
金欠やら潜入捜査やら退職やらでケツに火がついた警官たちの苦悩を描くアントワン・フークワ監督のクライム・サスペンス。 常にイーサン・ホークは苦々しく、ドン・チードルは困りはて、リチャード・ギアは全く何も考えてないという、それぞれの俳優のポテンシャルを活かした演技で善悪の曖昧さを見せつけてくれる。特にリチャード・ギアの無表情っぷりが始めて映画で役に立った瞬間を目撃出来るのは貴重です。 また傑作「トレーニング・デイ」もそうだったように、アントワン・フークワ監督は舞台となる街の空気を感じさせるのが凄くウマい。そこに暮らす人々がどこで何を食べ、何を着てどんな話をしているかが自然に描かれているのでとても映画に入り込みやすいというわけです。 今回の舞台であるニューヨーク・ブルックリンの描き方も見事で、団地の切迫感や街角の喧噪がそのままこの映画の主人公にも思えてくる。そうそうブルックリンってこんな感じだよね、とか行ったことも無いくせに言いたくなるほどだ!
by erenoa70
| 2010-12-11 03:11
| Movie
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