2011年 07月 23日
「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」を観ましたよ
世界中でパンチのきいたグラフティアートを展開するバンクシーによる、ストリートアートを巡るドキュメンタリーであり、創作についての考察であり、とある平凡な男の悲喜劇でもある。まあ何でもいいんだけどスゲー面白かったです。 謎だらけのバンクシー自身についてではなく、その周りをウロウロしてただけのオッサンがいつの間にかアーティスト「ミスター・ブレインウォッシュ」になっていく姿を追ってるんだけど、結果的にこれがちゃんとバンクシー作品の色合いになってるのが凄い。娯楽映画としてもシッカリ魅せる構成になっていて、中々どうして狡猾な人物だと思いました。 個人的に創作というのは"誰に頼まれたわけでもない"のにやるというのが出発点だと思っていて、そこから始めたものはなかなか止めるわけにいかない。この映画に出てくるバンクシーや他のグラフティアーティストは別に"誰に頼まれたわけでもないのに"作品を残していく。たとえ命を危険に晒しても、迷惑でも違法であってもやる。 ところがこのブレインウォッシュさんはバンクシーから"やってみれば?"と勧められたのがキッカケで何となく創作を始めるからその勢いが長続きしないわけ・・・と思ったらここから遥か斜め上の皮肉な展開になるんだから世の中わからない。 この騒動は創作とか才能がどうとか関係なくなってもうお手上げの状態。バカ負けとはこの事だよ・・・ まーブレインウォッシュさんに独創性に富んだものを創る才能はゼロだと思いますが、出来はともかく作品を残す、またあれを作品だと言い張る図太さだけはバリバリあるんだから、ある意味でタフ!(あくまである意味)
by erenoa70
| 2011-07-23 01:55
| Movie
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