2011年 08月 24日
「七つまでは神のうち」を観ましたよ
失踪事件をテーマにした三宅隆太監督のホラー映画。"人が急にいなくなる"というのはもうそれだけで恐ろしいわけですが、本作はそれが猟奇事件なのか、神隠しなのか、心霊現象なのかを全く説明しないまま、エピソードを渡り歩くのでとにかく不気味で恐ろしかった。 一口にホラーと言っても「スラッシャーもの」「心霊もの」「オカルトもの」「ゾンビもの」等たくさんあって、好きな人ほどその細かいジャンル分けを念頭に置いて楽しんでいるのではないかと思うけど、そうしたファンの思い上がりをあざ笑うかのように手を替え品を替え攻めてくるので予想がつかない。 また脚本として「何でそういう行動を取るの?」「じゃあアレは何なんなのよ?」と引っかかる部分もあるんだけど、実はそれすら怖がらせるための計算なんじゃないかと思えてくる。たとえ単なるハッタリだとしても怖いのには違いないわけです。 創る側が「お前らマジぶっ殺す!」という気概で怖がらせるのもアリだけど、こうした理詰めの怖がらせ方も無いといけない。それを考え抜き、実践しているのはとても頼もしく思えます。 まーCGとか主題歌とか、予算や環境的なとこで少し残念な部分はあるものの、映画的な楽しさに溢れた作品でした。楽しいにも色々あるけどな。
by erenoa70
| 2011-08-24 17:52
| Movie
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