2011年 11月 19日
「フェア・ゲーム」を観ましたよ
イラクに大量破壊兵器は無かったという報告をしたCIA捜査官の夫婦が、それを良く思わない米国政府によって追い詰められていくという事実を元にしたポリティカル・サスペンス。それでいて夫婦のお話にもなってるのが何とも巧みです。 CIAのスパイという身分を隠しながらきっちり主婦業をこなすナオミ・ワッツと、元やり手の大使で今は自営のコンサルタントとして働くショーン・ペンという夫婦の設定が面白い。世界を股にかけて飛び回る妻に羨望のまなざしを送りながら自宅で仕事に勤しむ夫という図式がスレ違いを生んでしまう。そんな世界レベルの機密事項と夫婦の問題が平行して進んでいくのが良かった。 個人と組織の関係性に焦点が当てられているのも興味深く、昨日まで仲良かったのに立場がヤバくなると途端に体制側につくライフハックがこれでもかと描かれます。大人ってイヤぁね! すぐに怒り出すショーン・ペンと何事もソツなくこなすナオミ・ワッツも見どころなわけですが、当時のニュース映像もふんだんに使いながら政府を思いきりDisる映画が大きな規模で制作出来てこうして公開出来るってのはさすが自由の国アメリカさんやで!という気がしました。
by erenoa70
| 2011-11-19 01:18
| Movie
|
カテゴリ
以前の記事
最新のトラックバック
Tumblr
検索
その他のジャンル
|