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「ドラゴン・タトゥーの女」を観ましたよ
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新宿ミラノで「ドラゴン・タトゥーの女」を観ましたよ。

大富豪から40年前もの少女失踪事件の調査を依頼された中年ジャーナリストと、天才女ハッカーの活躍を描いたベストセラーの映画化にしてリメイク作。原作もオリジナルも未見だったけどメチャクチャ面白かったです。

D・フィンチャーがこのタイミングで純然たる娯楽作を撮るというのも意外だけど、こうした肩の力を抜いた作品にこそ作家の個性が出るもの。

目まぐるしいカットバックを始めとした編集技巧、怪しさ満点の照明設計にスマートなプロダクションデザイン。それら全てがうまく合致してフィンチャー印が全面に出た仕上がりに。特にカットバックは主人公二人の関係性を強調するのにバツグンの効果を発揮していて、大変感心しました。

しかし本作の魅力はご承知の通り、主人公の天才ハカーであるリスベットさんです。

ゴスでパンクなファッションに身を包み、華麗なるITスキルと頭脳で俗世間を生き抜いていく。その設定自体は特に新しくもないけど、演じるルーニー・マーラは彼女を狂気と儚さを併せ持った特別なヒロインへと変えている。

やはりあの40kgにも満たない華奢な身体で見せるアクションやセックスにはグッと惹き付けられるものがあって、まるで社会の理不尽さを一手に引き受けているような印象を残す。

とか何とか言ってますけど単に「いい女だな!」と思ってることも確かで、「おまえ無愛想でカワイイな、グヘヘ」と彼女に鬼畜なマネをするあの保護監察官となんら変わらないんじゃないかという気になってきたので、俺もリスベットさんに棒状の物をブっ込まれるかもしれない。
by erenoa70 | 2012-03-03 14:25 | Movie