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「愛と誠」を観ましたよ
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新宿バルト9で「愛と誠」を観ましたよ。

三池崇史が梶原一騎原作の熱血恋愛マンガを映画化。パッと見、どうしても"フザけてる時の三池作品"かと思いきやとんでもない、原作の過剰な熱気を見事に再現した怪作であり快作でした!

好き嫌いが分かれるであろう昭和歌謡のミュージカルシーンは役者のポテンシャルを活かした選曲と振り付けになっていて、キャラクターの魅力を十分に引き出している。俳優として大して興味もなかった妻夫木聡と武井咲もこの洗礼を受けた後はグッと興味が湧いてくるし、武井咲の活かし方は後にも先にもこれしかないんじゃないか?とすら思う。

その他にもさすがの身のこなしを見せる市村正規、おっさん高校生の伊原剛志、スケバンの安藤サクラ、ケンカが強いこども店長まで、俳優みんなが熱っぽく主張するのが素晴らしい。

三池作品の特色である、殴る蹴るの暴力シーンも他とはキャリアの差を見せつけているし、全員が不良という花園実業高校のデストロイなデザインには目を見張りました。あんな高校あったらいいな!

もちろん三池作品だから本当に、本当にどうでもいいギャグで流れを止めてしまったりするわけですが、それも含めて、今これだけエネルギッシュな"一発かましてやろう"という気概に溢れた映画は他に無い。

それが梶原イズムと繋がっていくのだから、やはりこれは三池崇史しかなし得なかった仕事だと思うし自分も大好きな作品になりました。

梶原イズムと言えば花園実業の場面でチラリと真樹先生が写って、どう考えてもこの人が番長だろうとしか思えないほどカッコよかった・・・どうもお疲れさまでした!
by erenoa70 | 2012-06-21 23:53 | Movie