2008年 01月 04日
「おそいひと」
この殺人鬼を障害者である住田さん本人が演じている事が肝であり、問題になっている部分でもある。障害者が映画に出るという意味では、そんなもんファレリー兄弟の映画でたくさん観てるよ!とも思うし、個人的には問題無いと思うのであえてそれを意識せずにスリラーとして観るようにした。 んで、スリラーとして観るとこれはあまりにも整合性が無さ過ぎる。主人公に殺意が芽生える描写の積み重ねが欠けているから唐突さが否めない。いやいや殺意が芽生える明確な瞬間なんて無いんだよという事かも知れないが、それが無いから余計に"障害者が殺人鬼になる映画"という事が大きく問題になり、否定派(というかホントにいるのか?)の言い分を助長しているように思う。とにかくこの辺が納得出来ないのだ。 ただ、初期衝動だけで突っ走る姿勢と画面構成力は素晴らしいものがあり、しばらく忘れられないイヤな傷跡を残す事は間違いない。
by erenoa70
| 2008-01-04 23:06
| Movie
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