2004年 04月 03日
『Elephant』を観てきますた。
実際の事件を扱った映画は数多くあるけどそれが事実である以上、その事件の結末というのはあらかじめ分っている場合が多い。つまり物語としてはネタバレしてるワケでそれを映画にする時は物語とは別のサムシングが必要となる。中にはこれを全く分っていない実録モノも多いと思うのだけれどこの『Elephant』はそこいら辺をガッチリ理解している映画。それが何かは実際に観てもらう為にココで書かないけど。 TVでこの映画を紹介した辛口のヒゲ面は「こんなモン映画と違う!作家だったら答え出せや!」とガナっていたけど、こういうコメントを引き出す事こそこの映画の肝である。確かにこの映画の結末は唐突で結論は出ないし正体の分らないまま終る。だけどまだ誰もこの事件に関して答えを出した人はいないだろうし納得のいくコメントも今のトコ聞いた事はない。ヒゲ面は不安だったから先のコメントを残したに違いないのだがその不安な気分こそが、事件に答えを出せや!と思う気持ちこそが監督ガス・ウ゛ァンサントの立ち位置である。 象に触れてみてもその象の大きさは見えない。しかしあまりにもな要素が複雑に絡み合うこの問題はその不安に少しでも触れてみる事からスタートしても良いと思うのだ。 因みにこのブログもスタートします。よろしゅう。 #
by erenoa70
| 2004-04-03 03:46
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