2012年 08月 22日
J・カーペンターの名作「遊星からの物体X」の前日譚かつリブート的作品。オリジナルが大好きなのであんま期待してなかったけどスゲー面白かったです。 オリジナルで最初に向かうノルウェーの南極観測基地が舞台になるわけですが、そこにあった氷の棺、ドアに刺さった斧、不気味な焼死体など、その全てが「実はこうでした」と繋がっていくのでオリジナルをよく見ていればいるほど楽しめるという丁寧な作り。なんて俺得! その丁寧さ、こだわりは内容だけに収まらず、タイトルロゴやスタッフロールのフォントにまで及んでいてすごく偉いな!と思いました。 もちろん、話はオーソドックスなのでオリジナルを見てなくても十分に楽しめます。この作品の肝である、誰がすでに"それ"になっているか?という疑心暗鬼な展開は、それを探るためのテストの場面も(新しいアイデアを盛り込みつつ)キッチリ再現していてとてもハラハラしました。 もう一つの肝であるクリーチャーは、才人ロブ・ボッティンの造形を元にしてますが、やはりCGの部分が多くて、触手の糸っぽさやヌメっとした生々しさに欠けてこれは残念。ついでに言うと主人公が女性(「スコット・ピルグリム」のゴスっ娘ヒロイン)になっていますが、オリジナルは男しか出て来なくて、それが閉塞感の演出にも一役かっていたのでそれも残念かなーと。 それも期待以上だったらこそ出てくる小さな不満くらいのもんで、最後まで楽しいからぜひヒットして欲しいです。あとこの日劇モンスターカーニバルはイイ企画だなあと思いました。なんといっても名前がいい。 #
by erenoa70
| 2012-08-22 14:54
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